導入事例インタビュー|製造業・従業員100名未満

辞めていく人の“本音”が、分からなかった。

ここ数年、営業所の社員が定着しない。けれど「これが原因だ」と言えるものは見当たらない——。 社内アンケートは過去にも実施していたものの、記憶に残っていないという状態から、 組織診断サーベイを実施いただきました。何が見えたのか、社内はどう動いたのか。 全社の相談窓口を担う本社管理部門の方と、組織に課題を感じていた拠点管理職の方、お二方に伺いました。

業種製造業 従業員規模100名未満
S様本社管理部門。全社の相談窓口を担い、各拠点の声を日常的に受けている。
I様拠点の管理職。社員の定着に課題を感じ、今回のサーベイ導入のきっかけをつくった。

※ 掲載にあたり、お客様のご要望により社名・お名前は匿名とさせていただいています。

「これが原因だ」と言えるものが、見当たらなかった

まず、サーベイを実施する前は、組織についてどんな課題感をお持ちでしたか。

I様 ここ数年、営業所の社員が定着しなくて、「なんで辞めていくんだろう」というのがずっとありました。 私自身は会社に来るのが苦ではないので、なぜそんなにぽろぽろと辞めていくんだろう、と。

辞めていく人たちの本音が分からなかったんです。建前では「家庭の都合で」といった理由を言って辞めていくのですが、 本当のところの理由が分からない。社員が常に何に不満を持っているのか、 逆にどういうところが良くてこの会社にいるのか。それが分かればいいなと思っていました。

「あの上司が原因だろう」といった、目星のようなものはありましたか。

I様 それが、なかったんです。よくある「すごく詰める上司がいて、あれが原因だろうな」というような、 分かりやすい原因は私の目からは見受けられませんでした

強いて言えば、新入社員が入社して研修が終わったあと、「はい、あとは頑張って」という感じで、 一人で席にポツンと座って何もしていない。そういう場面は頻繁に見ていたので、 そこに不満の一つがあるのではないか、という仮説くらいはありました。


過去のアンケートは、正直あまり覚えていない

社内アンケート自体は、これまでも実施されていたそうですね。

S様 今回が初めてではありません。私が経験した記憶の限りでは、2回目か、細かく言えば3回目くらいだったと思います。

その時は、結果のフィードバックはありましたか。

S様 フィードバックはされていたような気がするのですが、うっすらとしか覚えていないんですよね。 正直に言うと、あまり印象に残っていない

会社として何か対応はしたのかもしれませんが、社員が挙げた声に対しての改善だったのかどうかが、ピンとこなかった。 劇的に何かが変わったという感じではなかったので、記憶に残っていないのだと思います。


「社員思いの会社だ」と思っていたのは、自分だけだった

今回、実際にレポートをご覧になって、いかがでしたか。

I様 良くも悪くも、社員の本音が把握できました。経営層が思っている部分と、一般社員とのギャップが見えてきた。 しかも、一般社員同士でもギャップがあることが分かる。人それぞれ、いろいろな意見があるんだなと改めて実感しました。

一番ギャップを感じた点はどこでしたか。

I様 私は「社員思いの会社だ」と思っていたのに、社員の声からすると「もっと社員に寄り添った会社にしてほしい」という意見があった。 そこですね。個人的には、会社は一人ひとりの働きやすさを意識してくれていると思っていたのですが、 そう思っていない人が多いのかもしれない。そこは私の中で大きなギャップでした。 何がそんなに不満なのかな、と。

お二方でも、受け止め方は違いましたか。

S様 私のほうは、ほぼ思った通りでした。 社内の相談役を引き受けていて、いろんな人から話を聞いていましたし、 社長に連れられて相談ごとの解決に行ったこともあったので、各拠点の状況は聞いていたんです。 それがそのまま出てきたな、という感覚でした。

ただ、感覚として持っていたものが数字として出てくると、社内で話をするときの材料になります。 そこは違いましたね。


レポートが早く、口頭でも説明してもらえた

サービス面について、率直なご感想をお聞かせください。

I様 アンケート結果のレポート作成がとても早かったのは驚きました。 また、ただレポートを作成して終わりではなく、口頭でもしっかりと説明していただけたので、 今後の組織運営の参考になると思っています。

実施前に不安だった点はありましたか。

S様 正直、ボリュームの多い内容にどこまで回答してもらえるか不安はありました。 でも、意外と回答してもらえていたんです。匿名で意見を伝えられることに対する需要が、確かにあるということが分かりました。自社で管理しないという部分に、社員としても安心感があったようです。


思ってもいない意見に、管理職がショックを受けた

これだけの声が集まって、社内ではどう共有されたのでしょうか。

S様 まず管理職を集めて報告会をしました。全社への発表は「ちょっと待ってくれ」と管理職から言われたので、 いったん止めているのですが、管理職の中では共有しています。

管理職の反応はいかがでしたか。

S様 自分たちが思ってもいないような意見が出てきたことに、ショックを受けている管理職が結構いました。 それで、「社内の意見をこれだけ積極的に書いてくれるなら、もう少し拾ったほうがいいよね」という流れになりました

それから、分析では特定の営業所について厳しい結果が出ていたのですが、 その直後に、実際にその拠点で問題が表面化したんです。まるで予言されていたような形になりました。 いま管理職の中で、積極的な取り組みを検討しているところです。

これから改善を進めるうえで、感じている難しさはありますか。

S様 改善するにしても、具体的にどうしていけばいいのかが、今ひとつ分からない部分はあります。 社内の意見を拾えるようになったとして、それをどう改善につなげていくのか。 単なる愚痴の場になって、管理職がストレスで病むような意見ばかり聞かされるのも本意ではないですし。 そのあたりの進め方は、引き続き相談していきたいと思っています。

あなたの会社でも、
同じことが起きていないと言えますか。

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